AIを使う前に考えたい研究倫理
同意・個人情報・再識別・利用条件。AI-nativeな研究でも変わらない責任。
「AIに渡せるか」を先に考える
AIは大量のデータを整理できる一方、医療・教育・職場などで集めた情報を無条件に外部サービスへ送ってよいわけではありません。利用目的、本人の同意、契約、倫理審査、組織の規程を先に確かめる必要があります。
氏名を消すだけでは十分でない
名前がなくても、地域、年齢、希少な経験などの組み合わせによって個人を推測できる場合があります。再識別のリスクを考え、外部のAIサービスに渡すデータを最小限にします。
研究と教育の実務
- 誰から、どんな目的でデータを集めたか。
- その目的に、AIによる処理が含まれているか。
- どのサービスに保存され、誰がアクセスできるか。
- 結果をどの範囲に公開してよいか。
- 出力に含まれる誤りや偏りを誰が確認するか。
授業の自由研究でも、他人の写真やアンケート回答の扱いは慎重に考えます。研究倫理審査の必要性は活動の種類や規程によって異なるため、所属機関等に確認します。
最初の実習
AI分析の練習には、架空データやライセンスを確認した公開データを優先しましょう。研究・発表の判断には、関係する法令・指針・機関のルールと専門家の助言が必要です。